【会社に行きたくない】全ての悩みは対人関係にある!心が少し楽になるアドラー心理学5つの考え方【嫌われる勇気】

読書
つかりーん
つかりーん

昨年末に仕事を辞めたつかりーんです

「あー仕事行きたくない」って気分が沈む時、ありますよね。。。

私も前職では本当に仕事に悩み、毎日精神統一をしてから仕事に向かう日々でした。

出社途中で「もう帰りたいよぉぉおおお」という気持ちが爆発して抑えられない時、お守りとして手に取ったのが「嫌われる勇気」という本。

山手線でこの本を噛み締めるように読みながら、「大丈夫、この精神を忘れずに過ごせば1日乗り切れる」と言い聞かせて出社していました。

会社ではいろんな悩みがあると思いますが、「全ての悩みは対人関係の悩み」とするのがアドラー心理学です。

人間関係の捉え方を変えると、あの面倒臭いイヤな仕事も、話の通じない人との会話も、なんとかイライラを抑えて対応することができました。

「嫌われる勇気」がなければ、私は出社中に迫り来る仕事の恐怖に怯え、心が壊れていたかもしれません。

明日会社に行きたくなさすぎて震えている、ストレス社会で頑張る人のために、少し心が楽になるアドラー心理学の考え方を紹介します。

嫌われる勇気は「嫌われても良い」ということではない

本のタイトルの印象から、嫌われる勇気=「人から嫌われても自分を貫け!」

みたいな話だと思う人が多いようです。

人目を気にしすぎないで、ちょっとワガママになっても良いんだよ!みたいな。

でも読んでみると、実はもっともっと深い、人間関係の捉え方の根本の話になってるんです。

なので、「自分を貫け!」みたいな話が苦手な人も安心して読んでみてください。笑

なぜ全ての悩みは対人関係なの?

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係の悩みだと言っていますが

「仕事の悩みは対人関係だけじゃないよ・・・」

「周りの人は優しいけど、業務量が多すぎるし残業が多いのが悩みなんだけど」

と思う人も多いでしょう。

しかし、「もし宇宙に一人しか存在しなければ、そもそも悩みは生まれない」というのがアドラー心理学の主張です。

対人関係がなくなる=宇宙から誰もいなくなる ということで、誰もいないのであれば全ての悩みも消える、ということが言われています。

そうは言っても、例えばお金の悩みや自分の能力が低いことの悩みなども、対人関係の悩みになるのでしょうか?

でもこれでさえ、比較する他者がそもそも存在しなければ、自分のお金が足りないことも、能力が低いことも認識することはない、というのです。

確かにこの世に自分一人だったら、お金なんて意味がないし、自分の能力が高いか低いかだってわかりようがないですよね。

どんな悩みも、他者と自分の関係の捉え方から発生していると考えるのがアドラー心理学の根底の考え方。

つまり、対人関係の捉え方を見直すと、悩みも軽くなる!という主張です。

今抱えている悩みも「対人関係のあり方を見つめ直す」ことで軽くなるかもしれません。

悩みから解放される考え方5つ

競争から降りる

無意識のうちに、他者より優れていたいと思っていませんか?

同期や同僚と比較して「頑張って追い越さなければ」と考えていませんか?

自分の中で繰り広げるあらゆる人との競争が、実は自分を苦しめています。

アドラー心理学での対人関係の捉え方は、人より上の階段を目指すのではなく

「同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、その後ろを進んでいる人もいる」

というイメージです。

誰が上とか関係なく、みんな等しく平らな場所を歩いている。

誰とも競争せず、自分はただ前を向いて歩くというのが、競争を降りるということになります。

健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものです。

嫌われる勇気 p.92

自分の理想と比較しながら、前に進むことだけを考えれば良いということですね。

とはいえ、会社にいるとどうしても他者と比較してしまうし、比較されてしまうと思います。

それでも競争から降りるんです・・・!

周りは競争をしかけてくると思いますが、心の中では絶対に応戦してはいけません。

あなたが劣等感を抱く優秀な同僚は、あなたより優れているわけではありません。

ただ、あなたと違う方向に、違う速度で、違う歩き方で歩いてる、それだけです。

別に、その人より早く仕事をこなし、優れた結果を出す必要はありません。

あなたはあなたの向かう方向に、あなたのペースで、あなたなりの歩き方で進めば良いんです。

自分が出来たと思うことに目を向けて、自分自身と比べましょう!

人と比べなくても、自分なりに前に進んでいるということが価値あることだと思います。

自分の課題と他者の課題を分ける

対人関係のトラブルは大体、人の課題に突っ込みすぎることで起こります。

自分の課題だけに集中し、他者の課題には踏み込まないというのがアドラーの主張です。

当たり前のように思えるかもしれませんが、実はこれ、結構侵害してる人多いんですよね。

例えば、頑張って成果を出したのに評価されなかった時。

「どうして自分はこんなに頑張ったのに評価されないんだ!」

と理不尽な気持ちになって怒りを感じて、どうしたら評価されるか考えるかと思います。

ここで「頑張って成果を出す」のは自分の課題ですが、それに対して評価するのは上司の課題であり、自分の課題ではありません。

上司の課題なのに、自分の思い通りにしようとするから人間関係がややこしくなっていきます。

本で紹介されていることわざで、こんなものがあります。

馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を呑ませることはできない

p.143

う〜〜ん、確かに、言い得て妙だなと思いました。

精一杯のフォローをして水辺に連れて行くことはできても、呑んでくれなかったら仕方ないんですよね。

私はこの考え方で、例え上司に理不尽なことを言われたとしても「この人は土足で人の課題に踏み込んでるな」と思ってやり過ごすことができました。

あまりにも私の領土を侵害されたと感じた時は

「私に無理やり水を飲ませるな!!飲むかどうかは私が決める、今回は断じて飲まない!!」

と心の中で叫んで、アドラーを盾に自分を守りました。笑

逆に、上司やお客様の機嫌が気になって仕方ない時は「この人の機嫌が悪いのはこの人の課題で、自分が思い悩むものではない」と割り切る(切り捨てる?)ことができました。

他者の課題には介入せず、自分の課題には介入させないことが、対人関係の悩みを解消するポイントです。

より大きな共同体の声を聴く

人は家庭だったり職場だったり、何かしらの組織(共同体)に属していますよね。

その共同体の中で困難にぶつかったときは

「より大きな共同体の声を聴くことが原則!」

と言われています。

ここでの共同体は、地域社会・日本・人間社会とか、とにかく大きなものを指します。

例えば、職場でうまくいかなくて、どうしようもなくなってしまった時。

苦しい真っ只中にいる時は、「この人から嫌われたらこの会社でやっていけない」「この会社を辞めても他で働くことができない」など、目の前の共同体に依存してしまいがちです。

でも、それは全然違う!

私たちは会社という小さな共同体よりも、もっと大きな共同体に所属しています。

会社なんて世界中にたくさんあるし、人だって世の中にたくさんいます。

居場所はここだけじゃないんだよ!っていうことを胸に刻んでおくと、毎日会社に行くのも少し気が楽になります。

よく、転職活動を始めたら今の会社でもう少し頑張れるようになった、という話がありますよね?

個人的には、それと似てるのかな〜と思いました。

転職活動を通して、自分はいざとなったら他の会社でも働けるんだ!という実感が湧くと、今の会社の良いところも見えてくるらしいです。

私も、転職サイトに登録して求人を見てるだけで、なんとなくスカッとする気持ちになったものです。笑

あらゆる人間関係を横で捉える

上司や先輩は上で、後輩は下、あの人は気が弱いから下で、あの人は細かいことに煩いから上

とか、無意識のうちに人間関係を縦で捉えていませんか?

あらゆる人間関係はすべて横で捉える、というのがアドラーの教えです。

それがどれだけ目上の人でも、どれだけ年下でも。

もしあなたが誰かひとりでも縦の関係を築いているとしたら、あなたは自分でも気づかないうちに、あらゆる対人関係を「縦」でとらえているのです。

嫌われる勇気 p.214

反対に、誰かひとりでも横の関係を築くことができたなら、そこを突破口にライフスタイルの大転換が起こるそう。

この主張は別に、すべての人に対して友人のように接するという訳ではありません。

相手を尊重する意識を持ちながら、でも相手も同じ人間なんだから臆することなく、主張するべきは主張するということです。

自分が恐れている人も、自分と同じ人間!

対等であるという意識を持って、堂々としていましょう!

「いま・ここ」に強烈なスポットライトを当てる

登山の際、もし登頂できなかったら、その登山は失敗で無駄だと思いますか?

旅行に行くとき、目当ての観光地に辿り着けなかったら、その旅行は無意味ですか?

たとえ目的地に到達できなかったとしても、その過程を楽しめたら、その登山や旅行は成功だと考える人が多いのではないでしょうか。

人生も同じで、問題はどこに到達したかではなく、その瞬間をどう過ごしたかである、と本著で主張されています。

そして、今この瞬間に強烈なスポットライトを当てると過去も未来も見えなくなるのと同じように、今この瞬間を充実させることの重要性が説かれています。

ずっと会社で仕事をしていると、なんとなく未来のことって想像できる気がしちゃいますよね。

「自分はずっとこの会社にいて、きっと来年もこの仕事をして、このまま10年経ったらこの役職かな?」

みたいなこと、考えちゃいませんか?笑

そして、本当にこのままで良いのかな?一体これを続けて何者になるんだろう?みたいな不安にかられちゃったりして。

私がそうだったんですけどね。

でも、嫌われる勇気の最後の章を読んで、未来への不安って考えても仕方ないなって思えました。

どうせ、思い通りの結末になんてならないんですよね。笑

今仕事で辛い思いをしていたとしても、毎日頑張ってるその瞬間を肯定してくれているような気がして、最終章はとても勇気づけられました。

おわりに

「嫌われる勇気」は仕事でも活かせる考え方が多いと思います。

特に「仕事が辛くて堪らない」という人はぜひ読んでいただきたいです。

今回紹介した部分以外にも、きっと刺さる内容があると思います。

是非お守りのように忍ばせておいて、取り入れられる部分だけでも普段の生活で実践してみてください!

少しでも前向きな気持ちで仕事に向き合えることを願っています!

ではまた!

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