【退職後の確定拠出年金】ギリギリはNG!主婦になってiDeCoの運用指図者に変更した手順

その他/コラム

専業主婦になる予定なんだけど、前職の確定拠出年金どうしたら良いんだろう

前職で企業型確定拠出年金に加入している場合、6ヶ月以内に手続きをしないと自動移管というとても勿体無い状態になってしまいます。

転職先が決まっていればその会社の制度に移管すれば良いのですが、専業主婦や次が決まっていない場合、どうしたら良いのか困りますよね。

今回は、退職を機に専業主婦になった筆者が、企業型確定拠出年金をiDeCoに移管して運用指図者になった具体的な手順をご紹介します。

私自身、分からなくて調べまくったり間違えたりしたことが多かったので、退職後はこの移管手続きが憂鬱でした・・・(´・_・`)

これから手続きする方にとって少しでも参考になると嬉しいです!

この記事でわかること
  • 確定拠出年金をiDeCoに移管して運用指図者になる方法
  • 個人別管理資産移管依頼書の書き方
  • 移管のスケジュール(6ヶ月は意外とギリギリな理由)

退職後に無職の場合は「個人型」に移管する

退職後に就職先が決まっていない場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)に移管する手続きをとります。

確定拠出年金は毎月一定額を拠出していくものですが、収入がなく拠出が難しい場合もありますよね。

私も退職後は専業主婦で、自分の収入が無くなる予定だったので、掛金の拠出は一旦止めたいな・・・と考えていました。

毎月の掛金は拠出せず、今まで積み立てた分の運用だけしていく!ということを「運用指図者」と言います。

運用指図者になっても、後でまた掛金を拠出し始めることも可能です。

今後また働き始めたり、少し家計に余裕が出てきたら、私も拠出を再開しようかと思います。

前職の運用管理機関を確認しよう

それでは運用指図者への移管手順を説明!といきたいところですが、まずは運用管理機関を確認しましょう。

運営管理機関とは?

確定拠出年金やiDeCoの業務は「運用関連業務」と「記録関連業務」の2つに分けられます。

前職の運営管理機関の確認と、移管する際の希望の金融機関をあらかじめ決めておく必要があります。

運用関連業務 = 受付金融機関が行う (例:◯◯銀行、◯◯証券 など)

記録関連運営管理機関 =レコードキーパーとも呼ばれ、日本に4社ある

  • SBIベネフィット・システムズ株式会社
  • 損保ジャパンDC証券株式会社
  • 日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社
  • 日本レコード・キーピング・ネットワーク株式会社

私の場合は前職で大和証券の確定拠出年金に入っていたので、そのままダイワのiDeCoに移管する措置をとりました。

記録関連運営管理機関は、基本的に金融機関を決めたら自動的にその金融機関が紹介する会社になる場合が多いです。

私は同じ大和証券への移管でしたが、なぜか記録関連運営管理機関は勝手に変わっていました。笑

<前職>
運用関連業務(金融機関)= 大和証券
記録関連運営管理機関 = 日本レコード・キーピング・ネットワーク
<移管後>
運用関連業務(金融機関)= 大和証券(ダイワのiDeCo)
記録関連運営管理機関 = SBIベネフィット・システムズ

運用指図者への変更手順

大まかな移管の手順は下の通りです。

1:移管する金融機関を決める

iDeCoはたくさんの金融機関で取り扱いがあるので、自分が移管したいと思うところを選びます。

前職と同じでも良いし、別のところに変えてもOK。

2:移管先の金融機関へiDeCoに移管したいと伝える

iDeCoへの移管資料を取り寄せることができるので、まずは資料請求をしましょう。

コールセンターに電話するか、WEBで取り寄せることができる金融機関も多いです。

3:必要事項を記載して返送(★ここ注意)

資料請求すると移管手続きに必要な資料が送られてくるので、必要事項を記載して返送します。

提出する資料
  • iDeCoに関する確認書(同意書のようなもの)
  • 個人別管理資産移管依頼書
  • 個人型年金 移管金運用配分設定申込書(再配分の設定が出来る)
  • 身分証明書のコピー

ここで注意が必要なのが「個人別管理資産移管依頼書」

この記載内容が少しわかりにくい上に、ここで間違えると再提出となってしまいます。

即再提出することが出来たら良いのですが、管理会社で1〜2ヶ月処理に時間がかかるので、最悪の場合2ヶ月後くらいに「間違っていますよ」と連絡が来ることが・・・・。

そうなると、そこから書類が送られてきて再提出して、また処理に時間がかかって・・・となるので、6ヶ月を超えてしまう可能性もあります

4:受理後に個人型年金運用指図確認通知書が送られてくる

全ての手続きが済むと、国民年金基金連合会から「個人型年金運用指図確認通知書」が送られてきます。

これが自宅に届けば手続き完了!

私は大和証券に移管資料を提出してから約2ヶ月でこの確認通知書が送られてきました。

注意点

資料を返送してから手続きに2~3ヶ月かかる

退職後6ヶ月という時間はありますが、実際には資料を返送してから手続きに時間がかかります。

ミスなく順調にいけば、金融機関で資料を受け取った日にちが移管の受理日となるようです。

私の場合、5/25に返送して、移管した日付が5/30になっていました。

ただ、その後の完了通知がなかなか来なくて7月初旬頃に確認したところ、まだ手続きが完了していないとのことでした。

そして、書類にミスがあった場合はこれから再提出の依頼をするかもしれない・・・とのこと。

なので、万が一ミスがあった場合に備えて「6ヶ月も余裕がある!」とギリギリを攻めるのではなく、退職したらすぐ取り掛かるくらいが安心だと思います。

個人別管理資産移管依頼書の書き方

実は今回、私は書類に誤った内容を記載していました・・・。

幸いにもその間違いは大きな問題ではなかったようで、無事受理されたのですが。

以下の赤枠が記載欄ですが、注意が必要なのが「実施事業所」のところ。

まず「名称」は、以前の勤務先の名前です。

私が間違えたのは、実施事業所登録番号

実施事業所登録番号は、もし分からなければ以前の職場に確認した方が安全です。

私は、同じ8桁の「企業コード」と勘違いして記載してしまいました・・・

後日、実施事業所登録番号が書かれたハガキが出てきて、「全然違う番号じゃん・・・」と絶望してコールセンターに電話することに。

そこで、今から訂正は難しいけど、恐らくここが間違っていても大丈夫と言われて少しホッとしました。

でも、完了の通知が来るまでは気が気じゃなかったので、これから手続きを進める方はよく確認して記載してください!!

最後に:余裕を持った移管手続きをしよう

確定拠出年金って、働いているときはあんまり気にしたことないし、年に数回通知が来たときに思い出す程度という人も多いかと思います。

それなのに、退職してからは自分で手続きをしないといけないので、何がどうなっているのか全然わからない!ということも。

ちょっと難しく感じて後回しにしがちですが、自動移管になってしまうと本当に勿体無いので、できるだけ早く取り掛かるようにしましょう!

皆さんが、少しでもスムーズに対応できるよう応援しています。

ではまた!

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