営業職で身につくスキル5選【専門商社3年目営業が実感】

営業女子

どうして自分が営業なんてやらなきゃいけないの・・・と思うときはありませんか。

営業というと、あまり良いイメージを持たない人が多いかもしれません。

私は特に営業職を希望したわけではありませんが、専門商社で営業の仕事を始めて3年目になりました。

以前の私は、営業職で身に着くことは全て、この会社でしか通用しないスキルだと思っていました。

例えば資格が必要な仕事(看護師や保育士など)やプログラマーは、ある特定のスキルを有しているので、会社が変わってもそのスキルを活かして活躍することが出来ます。

でも、営業は会社が変われば売るものが違う。

車、不動産、保険、化粧品、電子部品・・・

会社が変われば必要な知識が違うから、いくら営業を頑張ってもこの会社でしか役立たないんだ。

そう思っていたので、営業の仕事に対してあまり前向きになれませんでした。

でも最近になってようやく、営業職は社会で生きる上で大切なことを学ばせてくれているなと気づき始めました。

営業のスキルは教科書に載っているような知識や試験で測れるようなものではなくて、知らず知らずのうちに実戦で培われているものです。

今回は、私が実感している営業職を通じて身につけられるスキルを5つ紹介します。

この記事を通して、「営業を頑張るのも悪くないな!」と思って頂ければ幸いです・・・!

営業職で身につくスキル5選

調整力

仕事はたくさんの人が関わっているので、意見や方向性が食い違うことが多々あります。

でも、営業はそれらをまとめて状況を前に進めていかなければいけません。

そこで発揮されるのが調整力です。

例えば、お客様から来週までに回答してほしい10個の依頼を受けたとします。

この仕事を完結するためには

✔︎10個の依頼内容の中身を確認する(ゴールを明確にする)
✔︎それぞれ解決できる担当者へ振り分けて依頼する
✔︎順調に進んでいるか担当者へ確認する
✔︎期日までに正しい方法で回答する

というステップがあります。

途中で「やはり納期を早めてほしい」「期日までに間に合わない」「この内容だけでは対応できないから追加でこれを確認してほしい」という事も起こります。

それらを引き受けて、物事がきちんと前に進むように捌かなくてはなりません。

また時には、正解の無い選択を迫られて、判断を下さなくてはならないことがあります。

そのような時には、自分なりの仮説と軸を持って進んで行くことになります。

実際に働いていて、正解ではなく「より良い道」を模索するような局面が多いです。

経験が浅いうちから自分で考え判断できる点は、営業職の特権だと思います。

物事を前に進めるための調整力は、社内外から求められるので、営業の仕事を頑張ることで身についていくスキルの1つではないでしょうか。

コミュニケーションスキル

営業=コミュ力というイメージがあるかと思います。

人見知りせず、誰とも気さくにお話しできて、時にはジョークで人を笑わせたり、気の利く一言を添えたり・・・

でも仕事で求められるのは、口先だけのコミュニケーションではありません。

「自分の思いを正しく伝えて相手を動かせるか」

「相手の思いを正しく受け取り自分が動けるか」

ということを意識したコミュニケーションが必要です。

仕事で行う会話(電話、メール、チャット含む)は、必ず目的があります。

その目的を意識した会話ができないと、物事をうまく進めることはできません。

先ほどの調整力にも関係しますが、営業は物事をスムーズに前に進めなければならない為、コミュニケーションスキルは鍛えられていきます。

仕事での会話は日常会話のように

「これが大変でさ〜もうまじ無理」

「え〜それは困るね!私なら心折れる〜」

という、ただ共感を求めるような会話は求められません。(もちろん、それで距離が縮まるなど必要な場面もあります!)

目的の無い会話ばかりしていると、仕事しているつもりなのに全然物事が進まない・・・!とストレスを抱えるので、営業活動を通じてコミュニケーションスキルは磨かれていくと思います。

交渉力

交渉力というと、巧みな話術が必要なのでは・・・と思うのではないでしょうか。

確かに話術があれば頼もしいですが、口が上手いだけでは状況を乗り切ることが出来ないこともあります。

交渉に必要なのは、徹底した準備です。

「こちらの要求を言ったら相手は何というだろうか」

「この要求を飲んでもらうためには、どういう条件を提示すれば良いだろう」

と想像を掻き立て、相手の反論を予想しながら、それを打ち返せるような準備をします。

そして自分なりのストーリーを何本か作ってから交渉に挑むことが理想です。

私は大事な交渉の場合、ストーリーを3つ用意します。

・「最高の結末編」
・「最低限ここまではやりきる編」
・「最悪の結末編」

↑の3本です。笑

最高の結末に向けて準備をしますが、最低限ここまでやりきるところで踏みとどまれるように頑張ろうと思っています。(たまに玉砕するけど・・・)

社会人になるまで私は交渉ごとが大嫌いだったのですが、営業になるとそうも言ってられません。

仕事を通じて交渉の機会が与えられ、3年前よりかは成長できたかなと思っています。

利益への意識

営業は利益を出してナンボでしょ!と言う人は多いですよね。

ノルマとして目標売上高を決められるので、どうしても営業マンと数字は切っても切れない関係になります。

自分の結果に責任を持たなければならないので、自ずと利益への意識は大きくなります。

・・・そうは言っても、最初の頃は全然数字の意識ができてませんでした。

利益を上げても自分のお給料になる訳じゃないし、って思っていました。(歩合制では無いので・・・)

でも、営業職だといろんな人から

「このお客さんの売り上げはどのくらい?」

と、もうしつこいほど聞かれます。

会議では自分の売り上げ結果や、来月の売り上げ予定を発表しなければなりません。

嫌でも周りから数字を考えるように言われるので、いつの間にか売り上げや利益への意識が向くようになっていきます。

そうすると案件獲得に向けて取り組む際にも

「これはここまで工数かけてやるべきなのかな?」

と、採算性を考慮して考えられるようになります。

アピール力

「あ〜自社製品のPRが上手くなるってことで、アピール力ね!」

と思うかもしれませんが、私が会社でものすごく大切だと実感したのは

「自分自身をアピールする力です。

ただ、これはあまり主張しすぎるのもマイナスなので難しいのですが・・・

大切なのは「自分はきちんと仕事ができる人間です」ということを態度で主張することです。

人間だから出来ないこともたくさんありますが、出来ないことを主張しすぎるのではなく「出来ることを見つけて主張する」ことが大切です。

例えば誰かを採用するとなったら

「私は頑張り屋だけどドジで物忘れが激しいからあまり信用しない方が良いです」

という人と一緒に働きたいでしょうか。

確かにドジで忘れっぽい面があるのかもしれませんが、そこは主張しすぎてはいけない部分です。

その人が頑張り屋なら、そこを強調してアピールすることが社会では大切になります。

「私は誰にも負けない努力家で、目標達成のために人一倍努力できます!」

と言った方が周りからの印象も良くなり、この人は信頼できると思ってもらいやすくなります。

謙遜が悪いことではないですが、正直に悪い面を言う必要もありません。

会社では一度その人のイメージが出来上がると、それを覆すことはとても難しいです。

一度遅刻常習犯のレッテルを貼られると、5分前に到着していないだけで「あいつだから」と言われます。

反対に、一度信用できるというレッテルを貼ってもらえると、多少のミスは見逃してくれたりもします。

周りから出来るだけ良いレッテルを貼ってもらうことは、お客様窓口となる営業には必要となります。

お客様だって、担当の営業マンは好印象の方が良いと思うはずですからね。

私は新入社員の頃、「自分なんか何もわからず頼りにならない存在だ」と思いすぎ、過剰に謙遜していました。

今思うとその姿勢は、お客様や社内の仲間を不安にさせていたかもしれません。

自分自身をアピールする力は、どの会社に行っても役立つスキルではないでしょうか。

まとめ

今回は、営業職を通じて高められるスキルを5つ紹介しました。

この5つは決して私がマスターしたものではなくて、過去の自分と比べてマシになったものや、成果を出している周りの先輩方と自分を比較して気が付いたことです。

私もまだまだ出来てない部分、足りない部分が山ほどあります。

今までずっと「営業なんか何の役に立つの・・・」とネガティブに思っており、実際に営業をやってみると上手くいかないことばかりでした。

でも上手くいかないという事は、そこには学ベる点がたくさんあると言う事です。

学べる点がたくさんある職種が、価値がない訳ありません。

営業職で悩む方々が、少しでも前向きに取り組めるきっかけになると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ではまた!

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