2021年6月、普通車のAT限定解除をしてきました!
突然どうして限定解除をしたかと言うと、ドリフト大好き車オタクの私の彼氏がついに旦那さんになり、我が家にMT車がやってきたからです。
ギアって何?クラッチって何?状態の私にとっては非常に難しかったですが、夫からのスパルタ運転指導の甲斐もあり、なんとか最短で合格することができました。
久しぶりに「出来なかったことが出来るようになる喜び」を体験できて、限定解除に挑戦して良かったなと思います。
でも、それにしてもMT車は難しかった・・・・
AT限定解除の流れ
限定解除するには、①免許センターに直接行って実技試験を受ける方法と、②教習所に通って卒業検定に合格する方法がありますが、私は②の教習所で取得する方法を選びました。
※免許センターでの試験は難易度が高いらしいです・・・
教習所に通う場合、免許取得までの流れはこんな感じ。
いきなり教習所に行って、すぐに教習が受けられるわけではありません。
まずは入校手続きのために教習所に行って、書類を書く / 写真撮影 / 視力検査 等をします。
免許を取得していても視力検査は行うので、眼鏡が必要な場合は必ず持参しましょう!
私の場合、実際に教習が始まる前に手続きと初回案内の合計2回教習所に行かなくてはなりませんでした。
少しでも取得を急ぐ人は、あらかじめ日程を確認して計画的に済ませた方が良いかもしれません。
費用は?
教習所によって異なりますが、大体5〜7万円程度らしいです。
私は6万円程でした。
ただ注意して頂きたいのが、これは最低ラインの金額ということ。
AT限定解除の場合、教習はたった4時間しかありません。
私の行ってた教習所は1日2時間まで連続で受けることができるので、実際に教習所に通う日程は2日間だけ。
本当に初めてMT車を操作する!という人は、有料で追加教習を受ける人も多いそう。
(検定も一発合格とはならず、何度かチャレンジしたり・・・)
なので、自信のある人はこの料金で事足りますが、初めて挑戦するという人はもう少し余裕を持って予算確保しておいた方が良いかと思います。
いざ入校!
初めて免許取得した時とは違う教習所に行きましたが、6年ぶりの教習所。
なんだか初心を思い出してドキドキしました!
5月末の休日に入校手続きをして、翌週の休日に入校案内を予約。
入校案内では教習所内の案内や、教習スケジュールについての説明がありました。
説明してくれた人が「〜でね、〜なのでね、」と、中学生の時に教わった文節の区切り方みたいに話す人だったので、とっても眠たくなりました。
その後は眠たい頭で適正試験を受けましたが、驚いたことに6年前と全く同じ!
懐かしさがこみ上げました。
でも、6年前より結果がものすんごく悪くなってる・・・これは歳のせいでしょうか・・・
教習1日目(1〜2時限目)
1時間目は発進と停車
ドキドキの1時間目は、まず車内でギアとクラッチの説明を受けてからギアの操作方法を教わりました。
その後は指導員が発進と停車のお手本を見せてくれて、何度か説明を受けたのちに交代。
いよいよ自分が運転する番です。
アクセルをブーンってしすぎたり、クラッチを繋ぐのが早すぎてエンストしたりしましたが、何度も練習させてもらいました。
初めて免許を取るときもそうでしたが、最初アクセルは自分が思う以上にそ〜っと踏むのがコツですね・・・。
発進ができたらそのまま停車の練習。
こうしたらエンストするから、というNGパターンも実際にやらせてもらったり、とにかく最初のうちは覚えることがたくさんでした。
いちいち考えないと体が動かないので、軽くパニック状態でした。
あっという間に50分が終了です。
2時間目はギアチェンジと坂道発進
そのまま続けて2時間目に突入。
1時間目の復習をしたら、次はギアを1速 ↔︎ 2速に変える練習をしました。
最初は教官から「クラッチ切って〜」「2速に入れて〜」「はいクラッチ繋いで〜」と、いちいち操作を指示されながらその通りに行うので精一杯でした。
何度かやったら何も言ってくれなくなり、途端に不安になって「これで良いんでしたっけ!?」と自ら確認しちゃったり。
でも、そんなこんなで段々慣れていきました。
そして中盤からは坂道発進。
え、坂道発進なんて教習の終盤の方じゃないですっけ!?もうやるの!?って感じ。
ギア操作もおぼつかない状態で、坂道突入です。
「回転数がこれくらいの時に音が変わるから、音が変わったら徐々にクラッチを繋いでね」
とか言われましたけどもう頭の中はぐちゃぐちゃです。
何度かやって出来るようになっても、次また出来る自信は無いな・・・という状態。
坂道発進を何度も練習して、その後は教習所内をグルグル走って1日目の教習が終わりました。
教習2日目(3〜4時限目)
3時間目はクランクと方向転換と踏切通過
まず初めにS字クランクに入りました。
「あれ、クランクってこんなに細かったっけ?」っていうのが最初の感想。
でも、普段AT車を運転しているので、乗り上げるよなミスも無く意外とスムーズに出来ました。
ただ、ここで重要なのは「半クラッチ」を上手く使うこと。
S字クランクは半クラッチの練習になるようです。
後半からはいよいよ方向転換。
ラッキーなことに縦列駐車は行いませんでした。
AT車の時から縦列駐車が苦手だった私にとって一番恐れていた箇所でしたが、卒業検定の項目に無いということで免除。やったー!
普段の駐車も苦手な私ですが、方向転換なら大丈夫でしょ!と思っていざ挑戦。
バックの時も、先ほどの半クラッチを使います。
ギアをリバースに入れて、半クラッチを使いながらバックしていくのは問題なかったのですが・・・
バコッ!!!って音がして何事!?!って思ったら
なんと下がりすぎて思いっきりポールにぶつかってるという事態。。。
もうそれからは、MT操作の方法では無くて方向転換の時の車の動かし方を指導される始末。
免許保持者なのに情けない・・・・
「もっと右に寄せて」とか「その角度じゃ入らなくない?」とかいろいろ指摘されました。
MT車というより、そもそも運転の仕方について注意された感じです。トホホ
最後についで程度に踏切通過をして、3時間目が終わりました。
4時間目はみきわめ
テンションだだ下がりの中、次はみきわめです。
この時間では最初に免許証の提示が必要になります。
今までやったことを、卒業検定と同じコースで振り返っていきます。
途中でエンストしたり、曲がるときの速度が速いと指摘を受けたりしましたが、なんとかみきわめ良好を貰って卒検へ進める事に。
卒検は焦らず落ち着いて、(ポールにぶつかったときのように)パニックにならないようにとめちゃくちゃ心配されながら、なんとかみきわめを終えました。
ドキドキの卒検!
卒業検定当日はあいにくの雨でした。
検定では、一発で不合格となってしまうことがいくつかあります。
・青信号で発進時にエンストして、そのまま発信できず赤になってしまう 等
これらは別に、普段から犯してしまうことは無いですが、試験で絶対にやってはダメ!と意識してしまうと途端に不安になってしまいます。。
私は前回までの教習で教官に「何をしたら一発で検定終了ですか!?」と聞いていましたが、2~3個教えて貰った後は「意識しすぎるのも良くないから」とあまり教えて貰えませんでした。
え~~教えてよ!とその時は思いましたが、今となってはその意図がわかります。聞きすぎなくて良かったかも><
検定は受検者2人で行われました。もう一人は社会人2年目の男の子。
先行は私でした。
苦手意識が芽生えてしまった方向転換も大きなミスなく、一度発進時にエンストしましたがすぐにやり直せたので大幅減点も無く、なんとか終了しました。
自分の番が終わったら、後部座席からもう一人の運転を見守るだけ。
男の子がちょっと緊張してるかな?と思いましたが、何とか終了。
「実は今日初めて坂道発進が一発で出来たんです!」と言ってて、本番に強い子なのかなすごいなぁと思いました。
無事二人とも卒業検定をパスして、教習所を卒業しました。
ついに免許更新〜今日からMT車に乗れる!〜
卒業検定に合格しても、免許更新しなければMT車には乗れません。
平日に有給を取って、免許証の書き換えに行きました。
もう待ちに待ってようやく更新完了!!
こんな感じで、免許証の裏に限定解除と記されるだけです。なんかちょっとカッコ悪い・・・
私はついこの前免許証を更新したばかりなので、次の更新まであと5年間はこのままです。
でも、限定解除は限定解除!行きは主人が運転してくれましたが、帰りは私が運転して帰りました!
(さっそく免許センターを出るときにエンストしたので、公道はまだ恐ろしくて初心者マーク付けてます)
これから限定解除される方へ伝えたいこと
教習所の”お作法”を思い出して!
初めて免許を取るとき、教習所で散々言われてきたお作法があると思います。
・曲がる前に、安全な速度に落としてから曲がる(これがかなりノロノロ)
・発進、停車時の安全確認&ウインカー などなど
普段運転しているときは「そこまで大げさに確認しないよ!?」と思うことでも、教習所内では大げさに確認しなければなりません。
そして、これらのお作法が出来ていないと、卒業検定で地味に減点されます。
普段運転しているからこそ難しい部分があると思いますが、初心を思い出して頑張りましょう!
※私は卒業検定前にYoutubeの解説動画を見て、とても懐かしい記憶とともにお作法を思い出しました
教習所に通うのが大変
社会人になってから限定解除される方は、「教習所に通う」ということが何気に大変だと気づくと思います。
教習所にいきなり行って、すぐに教習が受けられるわけではありません。
入校手続きをして、適性検査を受けて、そこから教習が始まります。
教習も土日だと予約が取れないことがあったりするので、先を見通してスケジュール調整しなくてはいけません。
私は、いろいろと煩雑な手続きをしながら「どうして最初からMT車で免許取らなかったんだろう・・・」とたくさん後悔しました。笑
これから限定解除される方は「どうして始めから・・・」と何度か考えると思うので覚悟しておいてください。笑
身の回りのMT車を運転できる人に教わる
皆さんの身の回りには、MT車が運転できる人はいますか?
正直、教習の4時間だけでは少なすぎて路上に出るのは怖すぎます。
私も、こんな状態で公道走って良いの!?と不安な気持ちでいっぱいでした。
ただ、私は主人がMT車を運転するので、隣に乗ってもらうことで段々慣れていきました。
自分一人だと、せっかく限定解除をしても怖すぎて運転出来ない!となりかねないので、MT車を運転できる人に頼んで練習させてもらえると安心だと思います。
MT解除した感想
AT車の時には気づかなかった、道路の勾配に気が付くようになりました。笑
平らな道だと思ってたのに、発進しようとしたら後ろに下がったりして、「ここって坂道だったんだ!?」みたいな。
また、特に感じるのは、まだ感覚ではなくて頭を使って運転しているなということ。
「ギアチェンジの時にガクガクしちゃったけど、どうすれば良いかな?」とか、「このくらいの勾配だったら何速で走れば良いかな?」とか、よく考えるようになりました。
これからどんどんMT車を運転する人が減り、MT車自体も減っていくと思います。自動運転も進み、ますます車の運転は簡単になっていくでしょう。
でも、免許を取ることのハードルがこれ以上下がるのは良くないんじゃないかな?と思います。
車は使い方を誤れば、簡単に人を殺せる凶器になります。
「この車は自分が操作しているんだ。」「自分がしっかり操作しなければ危険なんだ」とドライバーが意識することは、人がハンドルを握って道路を走る限り必要だと思います。
テクノロジーはあくまで「人の運転をアシストするもの」であって、危険に対しての意識を薄めても良い訳ではありません。
MT車の運転に手こずったことで、自分が知らない・技術が無いせいで危険な状況を作ってしまうということを思い出しました。
また、この操作は将来、歳をとって足が悪くなったら出来ないだろうから、その時は免許返納しなきゃな・・・とも思いました。笑
楽しいカーライフが送れるように、これからも安全運転で過ごしていきましょう!
ではまた!