【1年経過】母が脳出血で倒れてから

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ちょうど1年前の今日、2019年12月13日に私の母は突然倒れました。

まさか1年経過を迎えられるとは思っていませんでしたが、まだ無事に命を繋いでいる状況で安心しています。

ただ、半年前と状況は変わらず、入院している母親にはコロナの影響で面会ができていません。

なのでここ10ヶ月くらい、母親がどのような状況か全くわからない状態です。

ちょっと暗い内容になってしまいますが、1年を迎えた素直な今の気持ちを残しておきます。

いつか未来の自分が読んだ時に「こんな時もあったな〜、でも大丈夫だよ!」と笑い飛ばしてくれると信じて。

将来へのぼんやりとした不安

某小説家みたいなことを言いましたが、ぼんやりとした不安がずっとどこかにある状態です。

半年経過の時も書きましたが、母が生きているのは嬉しい反面、お金もかかるんです。

だから、いつまでこのお金を工面できるだろうか・・・という経済面への不安がずっとあります。

自分のやりたいこと、挑戦したいことに踏み出す勇気が出ず、どうしても「収入の安定」を望んでしまっている気がします。

例えば、自分の興味のある業界へ思い切って転職してみようか・・・と思っても、どうしても今の会社の安定を捨てられません。

正直、週5日8時間働くことが辛く、もういっそフリーターでも良いんじゃないか、それが私に向いてる働き方なのでは・・・と思っても「いやそんなの絶対にダメだ。」と踏みとどまってしまう。

あと1〜2年で昇格できること、年に2回のボーナスのこと、曲がりなりにも一部上場企業の社員であるということを捨てきれないのです。

心がとても不安定になる

最近、私は心がとても不安定だと自分自身で感じています。

自分の考えていることがわからなくなり、信念を持って行動に移せません。

今までの私は、結構自分なりに考えて、その時決めたことを実行しようとする人だったんじゃないかって自分では思っていました。

でも、最近は自分の気持ちもわからないし、実行力が無いように思ってしまう。

そんなある日、家に帰ってくるなり、涙が溢れて止まらなくなってしまったんです。

どしようもなく、母親と話したくて、相談したくて堪らなくなりました。

母親は結構保守的な考えをしますが、私がやりたいと言ったことは引き止めつつも背中を押してくれる人でした。

だから、こうしたいと思うと話すと「そんなの大変だよ!」と最初は否定しますが、母を説得する中で自分の気持ちに気がつき、最後には必ず「心配だな…でもやってみなよ!」と背中を押してくれるのです。

今まで気がつかなかったけれど、私は母親に勇気をもらい背中を押されていたから、自由に考え行動できていたのかなと思います。

夢に出てくるのは元気な母親

未だに、たまに母親が夢に出てきます。昨日も母の夢を見ました。

夢の中の母は元気に歩いていて、楽しくお話もします。

ただ、私はこの前まで随分長く入院していた母が歩いているのを心配して「ずっと寝てて筋力がなくなってるから、そんなに歩かなくて良いよ」と介助していて・・・

「平気だよ〜!」と笑う母に対して、ここまで元気になるなんて本当に奇跡だ!と心の底から喜び、安堵しているのです。

そんな夢から覚めて、やっぱり夢だよな・・・と落胆する。

そんな朝が何度あったでしょうか。

ただ、この前驚いたことに、父親から同じような内容の夢を見ると言われました。

元気な母の夢を見て、夢の中で歓喜して、起きて絶望する。

その時の虚しさと言ったら・・・と言う父親の寂しそうな声が、また苦しくなります。

ずっと夢の中にいたい、夢の中で元気に家族3人一緒に過ごしたいと思ってしまう。

現実世界でしっかり生きなきゃ、と頭ではわかってるんですけどね。

余談ですが、こんなことを考えているから鬼滅の刃の無限列車編はとっっても泣けました。笑

炭治郎の「あぁ、ずっとここにいたいな」と言うシーン、感情移入がハンパなかったです。

劇場版では、声優の花江夏樹さんが期待以上に心を込めてくれて、お気に入りのシーンの一つです。

もし意識があったらと考えると発狂しそう

「あいつは意識ないんだろ?何もわからないんだよな?もしわかってたら、酷いもんだよな・・・」

夏に会った時、おじいちゃんが言っていました。

たまに、事故で植物状態になった人が実は意識があって、意識を取り戻した後でその事を話して周りが驚愕すると言う話を聞きます。

自分はわかっているのに、伝えられない。

周りは自分が、何もわからないと思っている。

もし母親がこういう状況だったら・・・と思うとゾッとします。

もう胸が張り裂けそうに辛く、狂いそうになるので考えたくもないです。

毎日誰と話す訳でもなく、どこか苦しくてしんどいところがあっても伝えられず、されるがままに介護される。

そんな地獄のような日々を、どうか過ごしていませんように。

コロナ前、頻繁に会えたときは、この声が届いていたら良いな、私が来ていることがわかってたら良いなと思っていました。

でも今は、どうか楽しく心地よい夢を見ていますようにと願ってやみません。

終わりに

クリスマスが近づき、街はクリスマスムード一色です。

母はクリスマスが大好きで、イルミネーションを見に行ったり、街中のクリスマスの装飾が大好きです。

大阪はイルミネーションが凝ってる場所が多く、ここに来たら母親も喜ぶんだろうな〜と思いながら街を歩いています。

本当、連れて行きたかった場所、見せたかったものがたくさんありすぎます。

母親にできなかった分全部、父親に親孝行できたらと思います。

なかなか遠く離れてて難しいことも多いけど、父親がやりたいと言うこと全部叶えてあげたい。

父親だけでなく、周りの大事な人を大事にしながら過ごしていきたいです。

自分の大切な人を守れるように、自分も健康で元気に生きていきたいですね。

今回は暗いテーマになってしまいましたが、読んでいただき有難うございました。

ではまた!

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